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2005 年05 月13 日

深い意味はなくカレー。

これまで、蕎麦、うどん、パスタ、ラーメンなどの話題をやってきてるので今回はカレー。カレーはバリエーションに富み、身近なだけに間口が広く奥の深い世界である。
例によって”ひびき”なので普通な蘊蓄にはならない。皆さんの役に立つのか立たないのかはよくわからない。
大体普通の蘊蓄はどこの漫画でも散々語っているし、我々庶民が日頃食べる分には、実はどうでも良い事がほとんどだと思うのである。(もちろんコレも含めて)
ターメリックがどうとかガラムマサラとか、そもそもカレーの基本的な事や本質はほとんど庖丁人味平で30年前に語られている。
同漫画の中でも主人公が叫んでいるが、理屈がどうであろうが、料理には旨いか不味いかのどっちしか無いのである。

■業務用カレーの世界
ある意味、もっともメジャーかもしれない。喫茶店や食堂などでサブメニューにカレーをあげているお店、一日の販売絶対量それほど見込めないお店、あるいは観光地の食堂などでは大概これである。
MCCあたりの業務用缶詰カレーは定番中の定番(よくあるあの味)といっても良いが、が、如何せんシェアが圧倒的なだけに、どこで食べても出会う味である。
最近は業務用カレーといえども様々なメーカーや味のバリエーションがある。(調べるといまさらに驚く)実はMCCだけでも相当バリエーションがある。
缶詰のカレーはどうしても味が弱くなりやすい(後述)のと、バリエーションを増やすため、お店にしても業務用カレーをベースに、味や具を加えたり、と一手間調理する場合も多い。
それでも調理時間は大幅に短縮できるし、オリジナリティもそれなりには出せる。缶詰の具はどうしても歯ごたえが弱くなるから、すぐにそれと判ってしまうが、具を少し加えているだけでかなり違う。
喫茶店の様にさらに絶対数が見込めない場合は、1食入りのレトルトタイプの業務用を使う場合も多い。単価は多少上がるが余らせるよりはマシである。
最近は業務用メーカーのカレーもネットなどで購入可能になってきた。

■家庭用カレー粉
粉、と書いたが一般的なブロックやペースト状のものも含めてこっちに分類した。
ちび○サンボが人権問題で消滅してから最近復活したが、是非メタル・インドカレーも復活してほしいモノである。売れるかどうかは判らないが。
時代につれ高級化と衰退が激しいカレー粉だが、ハウスバーモントカレーの相変わらずベーシックなポジションは普遍である。CMも相変わらず続けているのは好感がもてるし、企業イメージ戦略としての役割も大きいと思う。
ちなみに常にその時代の男性アイドルをCMキャラクターに使うのはやっぱり若いお母さんを狙っているのか?ハシリはやっぱり西条秀樹?その前の記憶が無い、というかインパクトが大きすぎたのか。ヒデキカンゲキ!
実際ハウスにとって、年少時の刷り込み効果と家庭への認知度アップ、という意味ではカレーの販売効果以上の成果があると思われる。
カレー粉の販売量はレトルトの登場によって大きな影響を受け、販売の中心は徐々に高級方向へシフトしていく。

■市販レトルトの世界
なんやかんや言っても便利なのはレトルトのカレー。今や主流といっても過言ではない。
そのバリエーションの豊富さはスーパーでも一大勢力と化して棚を占拠している。
登場以来、レトルトカレーは大ブレイクし、あっという間に普及した。
なにしろカレー今も昔も万人に人気のあるメニューだが、ちゃんと作ろうとすると手間と時間がかかる。
時間を掛けるほど旨くなる料理の代表みたいなもんであるし、台所はカレーの匂いで充満する、洗い物は大変になる。特に人数が少ないほど相対的に割高になる。
そんなだから、1人前のカレーを作る事を考えたら非常に経済的でもある。
高価な高級レトルトカレーも勿論あるが、未だスーパーで1食100円を切るモノもあり、我々にはありがたい存在だ。(具と味はそれなりだが)ある意味物価の上昇率を考えると驚異的でもある。
下手にミートソース買うより、安売りのレトルトカレーの方が安かった為、一時期ずーっとカレースパゲティを食べていた事もある。
パスタに使うときはチョイとろみとソースとしての味の濃さが強いモノの方が良い。

■和のカレー
蕎麦屋などで出てくるカレー南蛮はルゥを鰹ダシで、片栗粉でとろみをつけたモノが本来の姿?
蕎麦は絶対こちらの方が合うと思うが、普通のカレーシチューをかけたようなカレーうどんもアリだ(給食世代)。肉は当然鶏系で。
先ほどのカレースパと双璧のお手軽メニューで、給食的に安売りカレーをゆでうどんにぶっかけて完成できるお手軽さも魅力。

■既製品のカレーをおいしく?食べる
一晩寝かせたカレーでよくわかるが、カレーは調理して時間が立つと味が溶け合って味に深みが増す反面、刺激感は弱くなりマイルドになる。また、含まれる油脂分が酸化し酸味が増す。
これは密封された缶やレトルトであってもルゥや材料内に酸素がとけ込んでいる以上は本質的に避けられない。
酸味を弱めるには酢を垂らすのが効果的だが、タバスコなら前述の刺激分も含めて補完される。(量はいらない)ワインビネガーでも良い。
さらに辛みの調整に関して言えば、おろしショウガ、マスタード等を加えると全体がぴりっと締まる。これは自家製カレーでも同じ。
さらに、既製品のカレーの場合、どうしても具の食感が劣るのと、寂しいから肉と野菜だけ加える、というのも一つの手ではある。
トータル時間もレトルトそのまま食べるのとほとんど変わらない。
私的にもっとも簡単な調理法は、中華鍋に油を少し、集めた油でスライスしたニンニクを低めの温度でフライド、ちぎった唐辛子を投入。ここまではペペロンチーノに近い。
リッチな気分を味わいたいときはここでホールトマト、キノコ・肉等の具を投入。具に火が通ったらレトルトのカレーを暖めないで投入。油を溶かすように中華鍋でカレーをそのまま暖めて、味を調えて完成。
レトルトに金と手を掛けるのは本末転倒という考えもあるが、何のかんの言っても煮込む手間と時間を一気に節約できるのは大きいし、そこをベースに味付けを考えれば大きな失敗も少なく、オリジナリティも発揮できる。

■キャンプはなぜかカレー
学校などの集団キャンプではなぜか初日の夜はカレーと相場が決まっている。
一度に品数少なく大量の人数を裁ける、というのがカレーの最大の特徴だが、食材の鮮度を保っているウチに使う、というのと初日に一気に荷物を減らすというの理由の一つだろう。
だが、特に初日は炊飯に失敗する事が多いから、多少失敗してもとりあえず食べれるものができる(^^)というのは実は大きなポイントだと思う。

投稿者:kan
at 18 :29| グルメ | コメント(0 )

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